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ディジアセ(仮想通貨型投資信託)の利点と欠点

本日は筆者の誕生日です。なので今回は特別編です。

私筆者が個人的に気になった情報を不定期で取り上げます。

 

今回個人的に気になったのはこちら!

 

この投資信託キャピタル・ストラテジーズ・トラスト-エポック・デジタル・アセッツ(愛称ディジアセ)という名称です。このファンドは外国投資信託(円建て)です。

詳細はディジアセの請求目論見書*1をご覧になった方が早いですが、難解な専門用語やページ数が多いため、興味がある人以外はあまりお勧めできる方法ではありません。

 

そこで筆者が数日かけて調べた結果を簡潔にまとめ、ディジアセの利点と欠点をご紹介します。ちなみにキャッシュレス派にも少し関係ある話です。

 

 1.ディジアセとは

ディジアセとはフィンテックやAI、仮装貨幣等デジタル資産*2ブロックチェーン関連企業など将来性が期待できる企業やモノなどを分散投資することで高リスクであるデジタル資産を長期的に成長させることを目的とした投資信託です。このファンドはポテンシャル的に収益率が高い可能性がある資産ばかり取り扱っています。 

ディジアセを管理している管理会社はエポック・パートナーズ・リミデッドというケイマン諸島が本拠地です。管理は上記の会社ですが、日本での取引はTeneo partnersという金融商品取引法第2条第1項第10号に規定する外国投資信託の受益証券、同法第2条第1項第11号に規定する外国投資証券・有価証券を取り扱う投資信託会社が行います。この会社は日本の他にオーストリアシンガポール等でも拠点が置かれています。

 

 

 

2.ディジアセのメリット

・仮想通貨を扱った珍しい投資信託であること

現在アメリカでビットコインETFという投資信託ビットコイン版を申請中。カナダでは先月9月に初のビットコイン投資信託が許可されたのを考えるとケイマン諸島のディジアセが北米より早く仮想通貨を扱った投資信託といえます。厳密にはデジタル資産なので仮想通貨の割合が少ないかもしれませんが。

 

・儲かる可能性がかなり高い

ディジアセには2017年に日本中で社会現象になった仮想通貨や将来的に実用化が約束された自動機械AIなどが含まれています。特に仮想通貨は平成30年3月での調査*3によると推定3兆円超えています。それを低リスクでデジタル資産に投資できると考えるとかなりの資金調達額が見込めます。問題は日本ですが、実はビットコイン取引量が世界一です。それほど仮想通貨に対する期待値が高いといえます。

 

・堂々と仮想通貨に投資できる

今まで仮想通貨に投資する手段はICOしかありませんでした。しかし、ICOは日本政府が認められていなく、成功するかどうかわからない新規事業がつくった実用できるかわからないトークンと呼ばれる仮想通貨ではない高リスクのものを購入するしかありませんでした。しかし、ディジアセは株式会社によって運営されています。ということは日本国家に認められた合法的な仮想通貨投資です。つまり日本で初めて低リスクで合法的に投資できるということです。しかし、ディジアセは少額ではありますがICOにも少し投資するようです。


・ディジアセに投資するとキャッシュレス化をより発展できます


フィンテックも投資対象です。フィンテックとは金融とITを組み合わせた造語です。つまりディジアセに投資することはキャッシュレス事業に投資すると同様だということです。今までフィンテックに投資できる投資信託や株は数えられるほどしかありませんでした。しかし、ディジアセによってフィンテックにも投資できるようになりました。

 

3.ディジアセのデメリット

・他の投資信託と比べると高リスク 

  これまで低リスクといってきましたが、それでも他の投資信託と比べるとよっぽど高リスクです。目論見書では高いリスク管理するとは述べてはいたものの値動きが激しい仮想通貨や若い事業や企業、成功するかどうかわからない最新技術も含まれています。投資信託は他の投資と比べて損する確率が低いですが、ディジアセは購入すればほったらかしでいいと言われている投資信託にしては高リスクの商品です。ディジアセに投資するのに購入する勇気と値動きを気にしない精神力が必要です。

 

・初期購入費用が高い

 なんと驚きの100万円です。一口当たり10万円と書かれていたので、最初10万円かと思いました。しかし、当初申込単位が100万円と書かれていたので、100万円だと思われます。しかも他の投資信託のように積立投資で申し込めないので、初心者にはかなりハードルが高いです。また継続申込という積立投資のようなものもできるのですが、初期購入費用の半額以上と書かれていたので、少なくとも毎月50万以上必要です。

 

・ 手数料が高額

申込手数料が5.4%と高額です。他の投資信託が1%以下もしくは無料のところがあるのに比べ高額に感じました。また目論見書によると取引手数料が増加する可能性があると公表しています。

 

・デジタル資産の秘密鍵を紛失する可能性がある

仮想通貨は銀行などが所有できないためウォレットと呼ばれる銀行口座のようなものと所有者自身が秘密鍵と呼ばれるパスワードを補完しなければいけません。ディジアセも例外では無いようです。そしてそれらを紛失すると二度とディジアセにアクセスできなくなります。

 

・全く新しいタイプの投資信託のため予測できない

仮想通貨を含んだ投資信託は初めてで成功事例がないため、どうなるかわかりません。デジタル資産という若い事業が中心なので、米国株や日本株投資信託のような安定感がありません。またケイマン諸島というイギリスの海外領でカリブ海にある小さい国が運営することに対する不安もあります。

 

・違法なもののとして禁止される可能性がある

仮想通貨などデジタル資産は国によっては規制や禁止されているところがあります。もしかすると将来、デジタル資産を取得、所有、保有、売却若しくは利用する権利又はデジタル資産を法定通貨に交換する権利を厳しく制限する規制措置を行う可能性があります。突然、ディジアセが終了するかもしれません。

 

まとめ

 ディジアセは確かに高リスクで突然、終了する可能性がある投資信託です。しかし、それでも仮想通貨の中では低リスクであることは間違いありません。その希少性と数少ないデジタル資産の投資信託という物珍しさなどから購入者はこれから増加すると思われます。しかし、この記事をみて興味を持った方は一度公式サイトや請求目論見書等を閲覧することをオススメします。購入のお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめまたは同時に渡すようです。

 

申込みの方法

 

受益証券の申込みを行う投資者は、販売会社と外国証券の取引に関する契約を締結します。このため、販売会社は、「外国証券取引口座約款」その他所定の約款(以下「口座約款」といいます。)を投資者に交付し、 投資者は、当該約款に基づく取引口座の設定を申し込む旨を記載した申込書を提出します。受益証券の販売会 社に対する取得額の支払は、日本円でなされます。

受益証券の当初申込原則として、申込みをする者は、購入申込書をファクシミリ、PDFファイルによる電子メール又は販売会社と 事前に同意した方法によって、遅くとも当初申込日の7国内営業日前の正午(東京時間)(該当日が金曜日又 は当該週の最終国内営業日である場合はその前国内営業日)までに販売会社に届くように送付しなくてはならず、追って原本が送付されなければなりません。(ただし、日本における販売会社が別途取り決める場合は除きます。)

詳しくは問い合わせメールで。

 

※免責事項

当記事は記事内にあるような投資信託や仮想通貨の購入を推奨するものではなく、あくまでこの投資信託を紹介しているだけです。購入に関する一切責任を負いません。商品に関する問い合わせやリスク事項の確認は下記の販売会社に問い合わせ下さい。

http://www.fundplaza.jp/fund/003_index.html

 

 

 

 

*1:http://www.fundplaza.jp/fund/pdf/0003_s.pdf

*2:デジタル資産とは、仮想通貨、トークン、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)、仮想通貨マイニ ング、仮想通貨レンディング、デジタル・インフラ会社、ブロックチェーンその他の分散型台帳技術 (DLT)関連投資、デジタル資産インフラ会社(ワイヤレス・タワー、キャリヤー、データ・センター、 ファイバー、スモール・セル、スマート・テクノロジー(IoT))及び関連インフラ会社並びにフィンテッ ク及びAI(人工知能)等の関連分野のことを指します。

*3:https://www.fsa.go.jp/news/30/singi/20180410-3.pdf